学長 藤野陽三が描く

水彩の世界―橋を中心に―

  • 開催予定
  • 1階多目的スペース

    概要

    Overview

    城西大学?城西短期大学学長、水田美術館館長でもある藤野陽三が描いた橋の水彩画約30点を、水田美術館1階多目的スペースにて展示いたします。

    橋梁のスペシャリストが描く水彩の世界をどうぞお楽しみください。

     

     

     

    私が橋の絵を描くようになったのは、今から30年余り前の1993年の春からです。

     

    1982年から東大土木工学科橋梁研究室※1に勤め、1990年に教授になりましたが、私の専門は、風や地震による橋梁の振動や制御という極めて狭い分野であり、橋全体を視るという視点を持つべきだと感じていました。学科のカリキュラム改訂の一環で、1993年から教員が自由にテーマを掲げ、学生がそれに応募する形で進める「土木工学セミナー」を始めることになりました。

     

    そのとき、橋全体を視るという視点では、橋の絵を描くことがよいのではないかと思い、「橋の風景画教室」を土木工学セミナーの一つとして始めることにしました。

    女子美術大学の広瀬晴美先生※2をお迎えし、学生数名と絵を描いたのは1993年の5月だったと思います。東大の三四郎池で描きました。以来、30年余りが経過しました。2014 年春に東大から横浜国大※3 に籍を移しましたが、「橋の風景画教室」を学生さんと続けることができました。

    橋全体を視る視点が、絵を描くことで養われたように思っています。ただ、私の橋の絵は,小中学生レベルの域を越えるものではありません。

     

    そんな絵に皆さまをお付き合いさせてしまうのは、誠に申し訳ありませんが、城西大学60周年担当の学長の特権としてお許しください。
    改めて、藤野の橋の絵にお付き合いいただきますことを心から感謝いたします。

     

    ※1 現東京大学威尼斯赌博游戏_澳门威尼斯赌场工学研究科社会基盤学専攻 橋梁?風工学研究室

    ※2 現女子美術大学芸術学部美術学科洋画専攻 教授

    ※3 横浜国立大学

     

     

     

    城西大学?城西短期大学学長
    藤野 陽三

     

    1972年 東京大学工学部土木工学科卒業
    1974年 同 修士課程(土木工学)修了
    1976年 ウォータール大学(カナダ)博士課程修了(Doctor of Philosophy)
    ウォータール大学博士研究員、東京大学地震研究所助手、筑波大学構造工学系助手?講師を経て、
    1982年 東京大学工学部助教授
    1990年 同 教授
    2013年 東京大学名誉教授
    2014年 横浜国立大学先端科学高等研究院上席特別教授
    2020年4月 城西大学学長(現在に至る)横浜国立大学名誉教授(現在に至る)
    2022年4月 城西短期大学学長(現在に至る)
    2023年12月 学校法人城西大学理事長 就任(~2025年3月)

     

    展覧会情報

    Exhibition information

    会期: 2025年6月9日(月)~27日(金)
    観覧料: 無料
    会場: 城西大学水田美術館 1階 多目的スペース
    ※開館時間: 9:30~16:30(入館は16:00まで)
    ※休館日: 土曜日?日曜日

    主な展示内容

    Works

    展示の一部をご紹介いたします。

    • 《二重橋》

    • 1994年
    • 《日本橋》

      • 1997年
    • 《勝鬨橋》

      • 2000年
    • 《清州橋》

      • 2003年
    • 《レインボーブリッジ》

      • 2007年
    • 《横浜ベイブリッジ》

      • 2019年
    • 《多和目天神橋》

      • 2020年
    • 《千鳥ヶ淵(桜)》

      • 2022年
    • 《ミシガン?アベニュー橋》

      • 2024年
    • 《聖橋》

      • 2024年

    ※すべて作家蔵

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